高周波焼入加工の原理
自動車を始め機械に総称される装置、設備にはそれぞれの部品で動力部から伝達される力、働きによって目的とする機能を発揮します。こうした各部品のもつ金属材料の特性を引出し、機械的に性質を高める方法として広く採用されているのが高周波焼入加工です。
誘導加熱の原理は高周波電流を誘導子(コイル)に流すとコイルに交番磁束が発生します。金属表面には、交番磁束に誘導されたうず電流が直角方向に発生しその浸透している面積に相当する部品に発熱現象により急速に金属表面を昇温することを非接触状態で言います。
焼入温度、焼入れ深さは永年の技術の蓄積により周波数の選定、装置の制御機構で安定した条件設定ができます。